潰瘍性大腸炎、クローン病
2021-05-27
両疾患は炎症性腸疾患としてまとめられますが、自分の免疫細胞が腸を攻撃した結果、腸に炎症が及ぶ病気です。比較的若い方に発症しやすく、日本の患者数は年々増加傾向にあります。主な症状としては、下痢や粘血便、腹痛、貧血、残便感などがあります。大腸カメラを行った上で、重症度を判断し、使用する薬剤を決めます。治療としては、過剰な免疫反応を抑制するステロイドや免疫抑制剤、消化管の炎症を抑える5-アミノサリチル酸製剤などが挙げられます。近年では、炎症に関わる分子を直接標的とした生物学的製剤など、特に重症例においては新規薬剤が登場しています。