大腸ポリープ
2021-05-27
拾い上げ検査としては、便潜血検査があります。2日間の便を調べますが、1日でも陽性ならば、大腸カメラによる精密検査になります。便潜血検査も、スクリーニング検査としては重要であり、進行がんの90%以上、早期がんの約50%、腺腫などのポリープの約30%を見つけることができ、その結果、大腸がんの死亡率を約60%、大腸がんになるリスクを50-80%下げることが報告されています。
大腸カメラは下剤をかけて便をすべて排泄し、肛門から内視鏡を挿入し、検査をしていきます。大きいポリープ(5mm以上が目安)は、がん化している可能性があるので、切除が必要です。径5mm以下の良性腫瘍でも、平坦あるいはへこんだ形のものや、がんとの区別が難しい場合は切除を考慮します。一方で、直腸やS状結腸でよくみられる白色の径5mm以下の多発するポリープ(過形成性ポリープ)は経過観察で大丈夫です。
ポリープ切除した方は、2-3年後に再検査をすすめています。
大腸カメラは下剤をかけて便をすべて排泄し、肛門から内視鏡を挿入し、検査をしていきます。大きいポリープ(5mm以上が目安)は、がん化している可能性があるので、切除が必要です。径5mm以下の良性腫瘍でも、平坦あるいはへこんだ形のものや、がんとの区別が難しい場合は切除を考慮します。一方で、直腸やS状結腸でよくみられる白色の径5mm以下の多発するポリープ(過形成性ポリープ)は経過観察で大丈夫です。
ポリープ切除した方は、2-3年後に再検査をすすめています。
切除方法としては、当院では、コールドポリペクトミーといった、高周波電流のような熱を加えずに切除する方法で行っています。9㎜以下の出血リスクが少ないポリープを対象としており、ポリープの形状をみて、こちらで判断させて頂きます。(尚、ポリープ切除をした場合の検査費は、1割負担で1万円、3割負担で3万円前後です。)
出血や、穿孔(腸管に穴が開く)は極めて少ないとされていますが、万が一偶発症が発生した場合には他院への搬送を含め最善の対処を致します。切除できない大きなポリープを認めた場合は、大学病院を含む近隣の医療機関へご紹介させて頂きます。
ポリープ切除後に何よりも重要なのは、1週間の禁酒や旅行、激しい運動を控えることです。特に切除後に熱い長風呂やアルコール飲酒は出血を助長します。
当院では、患者さんと相談の上、鎮痛剤、鎮静剤を適切に用いた苦痛の少ない内視鏡検査を施行するように努めています。ご相談下さい。