世田谷区 駒沢大学駅前 一般内科 膠原病 リウマチ アレルギー 甲状腺専門外来

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関節リウマチ治療における生物学的製剤
2021-05-06

この数年、新聞などのマスコミで関節リウマチ治療薬として画期的な薬剤が使われるようになったという報道に接した方も多いと思います。有効率がきわめて高く、骨の破壊の進行も予防できる薬剤として報道されています。
これらは生物学的製剤と呼ばれている薬剤です。生物学的製剤とは、バイオテクノロジー技術を用い、生物が産生した蛋白質を利用して作られた薬剤をいいます。現在わが国では、レミケード(点滴注射)とエンブレル(皮下注射)の2種類があります。いずれも私たちの体の中にある腫瘍壊死因子(TNFα)という物質の働きを抑える薬剤です。腫瘍壊死因子は炎症に関与する細胞から作られ、関節リウマチに伴う炎症の中で、中心的な役割を果たしていると考えられています。したがって、この物質の働きを抑えることが関節リウマチに有効でないかと考えられ、開発されました。実際に有効率はきわめて高く、効き方も速く、骨破壊の進行も抑えられる大変優れた薬剤です。また、妊娠に対する安全性が比較的高いことも特記すべき点です。ただし、この治療法には問題点もあります。まず、値段がきわめて高いという点があります。国民健康保険で3割負担ですとこの薬剤だけで年間40万円前後かかります。(組合健康保険や、共済健康保険では、高額医療に際して、一定額の払い戻しをしてくれるところもあります。この場合、負担は少なくてすみます。各健康保険組合にお尋ねください。)さらに、副作用として感染症の危険性が高いことが知られています。特に結核が問題となります。結核の既往がある場合や、高齢などの場合は、結核の予防薬を併用する場合もあります。また、長期的な安全性に関する成績がまだ乏しく、とくに、本薬剤の作用機序から、悪性腫瘍の発生には十分な注意が必要と考えられます。今までの報告からは、固形癌の発生を高めることはないと考えられますが、悪性リンパ腫についての安全性は確立されているとはいえません。関節リウマチに対する有用性が非常に高いことと、悪性リンパ腫の危険性・その予測される出現頻度とのバランスを考えて、使用すべきか否か判断すべきです。このほか、心臓に対する副作用やアレルギーなどの副作用があります。
レミケードとエンブレルの有効性・副作用には大きな差はないと考えられますが、それぞれに特徴があります。レミケードは初期を除き、2ヶ月に1回の点滴を行います。この点は患者様に対する負担が少ないといえます。ただし、メトトレキサートという抗リウマチ薬を併用する必要があります。エンブレルは原則として週二回の皮下注射が必要です。患者様ご自身が注射すること(自己注射)も可能です。
現在わが国では、生物学的製剤はほかの抗リウマチ薬での治療では十分効果が得られない患者様に用いるのが原則となっています。しかし、欧米を中心に、骨の破壊が急速に進行するような場合には、早期の患者様にも用いるべきだとの考え方もあります。一人ひとりの患者様について、その利点と問題点を十分に理解していただき、決めていくことが大切だと思います。生物学的製剤については詳しいパンフレットがありますので、ご希望の患者様はお申し出ください。
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